豊田ルナ映画初主演 25年公開「シーシュポスたちのまなざし」でいじめ、SNS、閉鎖性をテーマ

モデルで女優の豊田ルナ(22)が25年公開の「シーシュポスたちのまなざし」で映画初主演することが13日、発表された。「いじめ」「SNSの風評被害」「地方コミュニティーの閉鎖性」などの社会的テーマを題材に、井上博貴監督のオリジナル脚本で描く。

豊田演じる黒田真優が通う大学では、ドキュメンタリー作品制作を行う授業があった。高校時代に男性教師が男子生徒へ性的行為をして、週刊誌、SNSで実名を報じられて、被害者の人生が変わってしまったことをテーマに、真優が監督を務めることになる。真優は被害者を先輩として慕い好意を抱いていたが、騒動をきっかけに学校に来ることができなくなってしまった。事件当時の取材を進めていくが、やがて知られざる真実が明らかになっていく。

豊田は「真優ちゃんは真面目で責任感のある、よくも悪くも“普通”の大学生です。そんな真優ちゃんが、自分の過去や出来事に向き合い、葛藤して成長していくさまを見ていただけたらと思っています」。

井上監督は「SNSで世論操作できてしまう現代において、定着した悪い印象を払拭できずにいる人たちは少なくない。事実と違う印象や情報でニュース報道されて苦しみに耐えられず、自らSNSで真実を拡散する行動を目にすると、軽視されてしまう複雑な物事にこそ真実があると思いました。『知ることができる事情、見える真実』があるということを、感じていただけたらと思います」と話している。