2~3年後が楽しみ 東京湾遊漁船業協同組合がヒラメの稚魚1万匹を若洲沖と羽田沖で放流

東京湾遊漁船業協同組合は26日、日本釣振興会東京支部との共催でヒラメの稚魚1万匹を同湾内の羽田沖と若洲沖に放流した。今年7月に26年ぶりにヒラメを放流して以来、2度目となる。同組合では従来、大田区平和島の「まる八桟橋」を利用していた。他地域でも実施できないか模索していたところ、「東亜建設工業」の協力を得られた。江東区にある同社東京港工事事務所の自社桟橋での発着とした。

当日午前8時、関係者らが集合。愛知県からトラックで輸送された稚魚を2隻の放流船にヒラメの稚魚を運び込んだ。桟橋で、今回の放流に尽力した白戸太朗東京都議が「今回は試験的に実施させていただきました。東京湾遊漁船業協同組合の放流事業のご苦労も知りましたが、今後、平和島の放流で実施されているように、この江東区でも地元の小、中学生にこうした海と触れ合う、魚と触れ合う貴重な体験をすることができればすばらしいと思っています」と語った。

その後、放流船は若洲沖で5000匹、さらに羽田沖でも5000匹を放流した。今回放流したヒラメの稚魚は平均8センチ前後。組合関係者は、「2、3年後には成魚になって釣り人を楽しませてくれるはず」と期待していた。