- 親子ヒラメ釣り大会の表彰式で笑顔を見せる優勝、準優勝、3位の親子と平木復興副大臣(後列左から2人目)
「福島の豊かな海の魅力を体験しよう ! 親子ヒラメ釣り大会in相馬」が10月22日、復興庁の主催で開催された。大会ナビゲーターに「おかまり」こと釣りガール岡田万里奈さん(30)、YouTuberで名古屋の鮮魚卸を営む「魚屋の森さん」こと株式会社寿商店2代目店主・森朝奈さん(36)がゲストを務めた。20組の親子40人が、ヒラメ釣りをはじめ、トークショー、ヒラメをさばいて味わう料理教室などと、丸1日、福島の海を満喫した。
91㎝!ヒラメに大興奮! 20組40人の親子が参加
- 水戸さん親子(左)とおかまりさん
「大きなヒラメを釣るぞ」「オー ! 」。午前7時。相馬港1号埠頭(ふとう)に集まった20組40人の親子は、5隻の船に別れ、ヒラメ釣り大会に臨んだ。
親子6組12人が乗り込んだアンフィニー号は、1時間後にポイントに到着。ナビゲーターのおかまりさんが初心者に餌の付け方から指導する。初体験の第1投が、入れ食いのスタートとなった。水戸咲希さんは、さおをグンと振り上げる。おかまりさんが思わず叫ぶ。「来た~。1投目に来た~」。見事なヒラメが元気に甲板で踊った。
ゲストの魚屋の森さん「釣り堀みたいに釣れた。海が元気」
- 大きなヒラメにビックリする森さん
その後ろに陣取ったのが魚屋の森さん。最初は沖メバルだったが、まもなく大きなアタリが来た。「これはヒラメです」と森さんは確信。82㎝の良形を釣り上げると「デッカー。大きいぞ ! すごい ! やった~見て~」と大興奮。「もう釣り堀みたいに釣れた。海が元気で豊かでビックリ。楽しかった」と笑みがこぼれた。アンフィニー号はヒラメ祭り。91㎝で優勝した中沢さん親子を含め、親子6組のうち3組が入賞した。
釣って食べて福島の豊かさ満喫 入賞者一覧
下船後に料理教室も。「常磐もの」味わう
- 料理教室を真剣に見つめる参加者
- 常磐ヒラメを試食する森さん
陸に戻ると平木復興副大臣をプレゼンターに迎えた表彰式と、森さんに加え相双漁協原釜地区の石橋正裕青壮年部長、福島県水産海洋研究センター榎本昌宏主任研究員の3人によるトークショーが行われた。榎本さんの「週に800回、魚の検査をして放射線が検出された個体はない。すごく安心して食べられる」という話しに皆がうなずいた。
さらに場所を変えて「ヒラメをさばいて味わう料理教室」だ。松川浦漁港で水揚げされた「常磐もの」の大きなヒラメを、地元の丸三旅館の管野雄三さんが美しくさばく。子どもたちが真剣な顔で注目する中、ヒラメはあっという間に5枚に下ろされた。思わず全員が拍手喝采した。
みんな大好き試食タイム。福島だからこそ食べられる、ヒラメの刺し身に舌鼓。魚のプロの森さんも「常磐ものって大きいけど大味じゃない。このサイズでおいしいってすごすぎ。身が元気。最高」と納得の味だった。釣り糸の結び方教室も実施した。参加者の誰もが、福島の豊かな海を楽しんだ1日となった。
大魔神・佐々木さんも10匹
- 80㎝5㎏の大ヒラメを手に笑顔の佐々木さん
○…大魔神こと佐々木主浩さん(55=日刊スポーツ評論家)が親子釣り大会に先駆け、10月5日に福島でヒラメの大漁を満喫した。富岡港「長栄丸」で臨み、80㎝5㎏の大ヒラメを筆頭に、10匹のヒラメをゲットした。どんどん釣れるヒラメにご満悦。「福島の釣りは2年ぶりですが、こんな入れ食いなんて、なかなかない。福島のヒラメはいっぱい釣れてる。皆さんどんどん来て下さい」と、福島の釣りは大興奮すること間違いなしと強調した。
平木復興副大臣も駆けつける
○…平木大作復興副大臣(49)が駆けつけ、参加者を歓迎した。あいさつでは「現在、復興庁では復興を後押しするためにこの『常磐もの』の素晴らしさ、おいしさ、東北の福島の魅力を知っていただく情報発信の取り組みを進めています。福島に来ていただいて釣りを楽しんでいただき、食として楽しんでいただく。食べて応援することが東日本大震災からの復興を加速させることにもつながります」と語った。