CROSS-COUNTRY_SKIINGスキー距離

距離(クロスカントリー)スキーとは

ノルディックスキーの一競技。斜面を滑り降りるアルペンとは違い、平地や起伏のある決められた距離のコースを滑り、タイムを競う。雪上での移動手段がそのまま競技化されたもので、スキー競技の中でも歴史は最も古い。平地の多い北欧で発展し、現在も人気スポーツのひとつ。かかとを固定せず、比較的細長く、軽いスキーを用いる。

種目

男子15キロクラシカル、50キロフリー、複合(15キロ+15キロ)、スプリント・フリー、団体スプリント・クラシカル、40キロリレー
女子10キロクラシカル、30キロフリー、複合(7・5キロ+7・5キロ)、スプリント・フリー、団体スプリント・クラシカル、20キロリレー

競技の見どころ

スキーでありながら「滑る」ではなく「歩く」「走る」種目といっていい。アップダウンの激しいコースをいかに乗り切るかがポイント。走法は「クラシカル」と「フリー」に分かれ、使用する道具も異なる。

ルール

【クラシカル】前に滑るのが特徴。スキー板を「ハ」の字にして雪面を蹴って進むことは許されず、平行に保ちながら歩くように滑る。ストックで雪を刺す腕力が必要。足を上げることができないためワックスの選定も重要で、天候や雪質を見極めるスタッフの手腕が順位にも影響する。男子50キロではレース中に鼻水やよだれが出ても拭き取っているひまはなく、気温が低い場合はそれが凍ることもある、見た目にも壮絶な競技。

【フリー】斜め左右に体を動かしながら滑るのが特徴。板の前を開いてスケートのように滑る「スケーティング」など、あらゆる走り方が認められている。

▽男子15キロクラシカル、女子10キロクラシカル
30秒間隔で1人ずつスタート。順位は所要タイムで決まる。

▽男子50キロフリー、女子30キロフリー
一斉スタートで、先着順で順位が決まる。

▽複合
一斉にスタートし、前半はクラシカル走法で、スキー板を履き替えた後半はフリー走法で滑る。履き替え時間も含めた合計タイムで競う。

▽スプリント・フリー
予選は15秒間隔で1人ずつスタート。準々決勝以降は6人ずつによる一斉スタートとなる。

▽団体スプリント・クラシカル
1チーム2人で構成。交互に3回ずつ滑る。一斉スタート方式で、予選と決勝が行われる。

▽男子40キロリレー、女子20キロリレー
1チーム4人で構成。一斉スタートとなる。男子は1人10キロ、女子は1人5キロを滑り、前半2人はクラシカル、後半2人はフリー走法。

歴史

19世紀の終わりからスポーツに発展。1924年の第1回シャモニー大会から種目として採用された。36年のガルミッシュパルテンキルヘン大会からリレーが採用され、52年オスロ大会から女子種目が追加された。年々競技種目が増えている。ノルウェーが本場で。121個(金47個)のメダルを獲得。女子のマリット・ビョルゲンは、冬季五輪最多となる15個のメダルを手にしている。
日本勢が五輪でメダルを獲得したことはない。

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SCHEDULE競技日程

競技 2022年2月
2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
開会式、閉会式                 
フィギュアスケート       
アイスホッケー 
アルペンスキー        
カーリング
スキー距離         
ショートトラック             
スキージャンプ             
スケルトン                
スノーボード         
スピードスケート       
ノルディック複合                
バイアスロン         
フリースタイルスキー     
ボブスレー             
リュージュ             

※■は予選、はメダル確定日

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