LUGEリュージュ

リュージュとは

フランス語で「木ぞり」の意。仰向けで小さなソリに乗り、氷のコースを滑り降りる競技。ソリは、強化プラスチック製のシャーレと呼ばれる座席部分、滑走面となるスチールの刃(シーネ)が付いた木製のクーヘと呼ばれる部分、この2つを結ぶ鉄製のブリッジで構成され、ブレーキやハンドルはない。ボブスレーやスケルトンと同じコースで行う。身を守るものがほとんどない状態で、時速140キロを超えるコースもある。仰向けのため、コースをほとんど見ることができず、事前にコースを覚えておくことが必要とされる。

種目

男子1人乗り
女子1人乗り
2人乗り(性別は問わない)
チームリレー

競技の見どころ

他のソリ種目と異なり、スタート時にグローブで氷をかいて加速するのが特徴。コースが見えない状態で時速100を超える速さで滑り降りる。コースはすべて頭に入っているとはいえ、ひとつ間違えばコースを飛び出してしまう恐怖感との戦いは想像を絶する。

ルール

全長約1500メートルのコースを滑走。ソリ競技で唯一、1000分の1秒まで計時する。1人乗りは2日間で計4回、2人乗りは1日2回の合計タイムで順位を争う。チームリレーは女子1人乗り、男子1人乗り、2人乗りの順で滑走。ゴールにある頭上のタッチパッドをたたくと、次のソリのゲートが開く仕組みとなっている。合計タイムで競う。
スタートは両手でハンドルバーを握り、前後に振って反動をつけソリを押し出す。また、スタート直後はスパイクのついたグローブで氷をひっかき(パドリング)、加速をする。ソリにはシャーレの上で仰向けに寝て、水平なフォームを保ちながら、両足でクーヘの先端を挟み、押し込むように操縦する。
重い方が有利なため、ソリの重量には規制がある。ただし、選手の体重に制限はなく、規則に従って男子は13キロ以下、女子と2人乗りは10キロ以下の重りをつけることも許されている。

歴史

欧州の積雪地方で1650年ごろから、重い荷物の運搬や冬のソリ遊びとして親しまれていた。スポーツとして最初に行われたのはスイスだといわれており、1879年にはスイスのダボスに初めて専用コースがつくられた。1881年に第1回スイス・ソリ競技会が開かれ、これが公式のソリ競技の始まりとされている。1957年に国際リュージュ連盟(FIL)が創設され、冬季五輪では、64年インスブルック大会で正式種目に採用。
リュージュが日本に伝えられたのは63年ごろとされており、冬季五輪への日本の参加は、72年札幌大会から。この大会では、男子2人乗りで荒井理、小林政敏が4位、女子1人乗りで大高優子が5位入賞を果たした。

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SCHEDULE競技日程

競技 2022年2月
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開会式、閉会式                 
フィギュアスケート       
アイスホッケー 
アルペンスキー        
カーリング
スキー距離         
ショートトラック             
スキージャンプ             
スケルトン                
スノーボード         
スピードスケート       
ノルディック複合                
バイアスロン         
フリースタイルスキー     
ボブスレー             
リュージュ             

※■は予選、はメダル確定日

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