下町ボブスレー使用せず ジャマイカを法的措置へ

「下町ボブスレー」プロジェクト(2013年2月撮影)
「下町ボブスレー」プロジェクト(2013年2月撮影)

 下町ボブスレーネットワークプロジェクト推進委員会(下町PJ、細貝淳一ゼネラルマネジャー)は5日、都内で会見を開き、契約中のジャマイカチームが平昌五輪でそりを使用しなかった場合、ジャマイカボブスレー・スケルトン連盟に損害賠償請求の法的措置を取ることを表明した。そり開発・貸与の契約解除および損害賠償として、6800万円を請求する。

 同連盟とは16年7月に平昌五輪で下町ボブスレーを使用する契約を締結。だが、昨年12月から同連盟がラトビア・BTC製のソリを使い始めた。以来、再三に渡り下町ボブスレーの使用を呼びかけてきたものの、使用しないとの回答を受けた。

 2日には同委員会のメンバーが平昌入り。ジャマイカチームに直談判したが「(下町ボブスレーは)我々のそりではない」と拒否された。同委員会の細貝ゼネラルマネジャーは「ジャマイカチームとは必死に夢を追い掛けてきた。6年間、中小企業の仲間が力を合わせてきた。まだあきらめていない」と苦渋の表情を浮かべた。