メガネ先輩、もう一丁!カー女子リベンジで4年後へ

銅メダルを掲げ笑顔の、左から藤沢、本橋、鈴木、吉田夕、吉田知(撮影・黒川智章)
銅メダルを掲げ笑顔の、左から藤沢、本橋、鈴木、吉田夕、吉田知(撮影・黒川智章)

 メガネ先輩、もう一丁! カーリングで日本勢初の銅メダルを獲得した女子のLS北見が、準決勝で死闘を演じた韓国と4月にカナダで再戦する可能性があることが25日分かった。英国を退けた3位決定戦から一夜明け、小野寺コーチが、五輪後初の海外遠征としてワールドツアー、プレーヤーズ選手権(4月10日開幕、カルガリー)に出場する見通しと、韓国も出場する観測を示した。

 大会はツアー上位と五輪メダルチームが招待されることが通例。韓国はこの日、決勝でスウェーデンに敗れたが、アジア勢最高の銀メダルを獲得した。小野寺コーチは「韓国も招待されて出てくると思います」と語り、「メガネ先輩」ことスキップ金ウンジョンが率いるライバルと2カ月後に激突することになる。

 前夜は粘りが銅メダルを呼び込んだ。3-4の最終10エンド、英国は2点を狙って最後の石を投げた。わずかに狙いが外れて、黄色い日本の石がハウス中央へ。5-3の劇的な幕切れに、スキップ藤沢は「信じられない」。5人は抱き合って初の快挙を喜んだ。

 日本の5人は決勝後のメダル授与式で手をつないで表彰台に上がり、涙と笑みを浮かべた。首からメダルをかけられた藤沢は「肩が凝りそう」とその重さを実感した。「メダリストになったんだなと実感が湧いた。でも決勝の試合を見ると、あの場にいたかった。負けていられない。もっと自分たちを高めれば、世界一にも近づくと思う」と決意を新たにした。

 22年北京五輪までの4年間はカナダで「メガネ先輩」にリベンジして、スタートする。