小野塚彩那メダルへ、大技封印5位突破“狙い通り”

フリースタイル・女子ハーフパイプで演技をする小野塚(撮影・PNP)
フリースタイル・女子ハーフパイプで演技をする小野塚(撮影・PNP)

<ピョンチャン五輪:フリースタイルスキー>◇19日◇女子ハーフパイプ

 女子予選で、14年ソチオリンピック(五輪)銅メダルの小野塚彩那(29=石打丸山ク)が5位通過し、メダルを射程圏に入れた。トップと8・6点差だったが、エアの回転数を抑えた安全策で2回目に84・80点をマーク。「予定通りかな。コーチとは5、6番手くらいにつけられればと話していたので狙いは良かった」と作戦通りの通過に納得の表情だった。

 昨年12月のW杯で転倒し、脳振とうで病院に搬送された。1カ月雪上に乗れなかった。調整不足が響き、五輪と並んで重要視してきた1月の世界最高峰の大会、Xゲームで6位に終わった。悔しさは五輪で晴らすしかない。心を支えたのは12年3月に亡くなった母方の祖父勝利さん(享年68)の「1位以外は全部一緒」という教えだった。上位12人による今日20日の決勝で2大会連続メダルに挑む。