日本男子800mリレーで銅!52年ぶりメダル獲得

 萩野公介(22=東洋大)江原騎士(23=自衛隊)小堀勇気(22=ミズノ)松田丈志(32=セガサミー)で臨んだ日本は、7分3秒50を記録し、銅メダルを獲得した。同種目でのメダル獲得は、1964年東京五輪での銅以来、52年ぶりの快挙となった。米国が7分0秒66で金メダルに輝いた。

 第1泳者の萩野は自己ベストに迫る積極的な泳ぎを見せて、2位で第2泳者の江原へ。江原は3位に順位を落としたが、第3泳者の小堀が予選より2秒以上もタイムをあげて2位で松田につなげた。最終泳者の松田は残り50メートルを切り、3位に順位を落としたが、なんとかメダルをつかみとった。4大会連続出場の最年長松田は、3大会連続のメダル獲得となった。

 萩野

 もう昨日(の200メートル自由形)みたいな失敗は許されないと思った。うまくバトンを渡せた。4人の力を最大限に出した結果。幸せ。みんなからパワーをもらって充電したので、また明日から頑張ります。

 江原

 3人に助けられた。自分の中では残念なレースだったが、3人のおかげでメダルが取れた。素晴らしい時間を与えられた。3人、そして応援して下さった方々に感謝。

 小堀

 前の2人が良い順位できてくれて、レースに集中できた。僕は僕の仕事をするだけだった。(萩野を除く)僕ら3人はこのリレーしかなかった。メンバーに感謝。

 松田

 良い位置で引き継いでくれたので、何とかメダルをと思った。自分が引っ張っていかなければならないと思ってやってきたが、最後は後輩たちに助けられた。このメダルをきっかけに若い選手たちが日本の自由形を強くしてくれることを願っている。これからこの3人が自由形をひっぱっていってくれると思う。

 ◆萩野公介(はぎの・こうすけ)1994年(平6)8月15日、栃木・小山市生まれ。生後5カ月で水泳を開始。2歳で15メートル泳ぐ。作新学院中-作新学院高-東洋大。中学時代は計29回も中学記録を樹立。現在も学童(小学生)記録2、中学記録10、高校記録5、日本記録4と計21個の国内記録を保持。12年ロンドン五輪400メートル個人メドレー銅。東洋大入学後の13年世界選手権は7種目に出場し銀2個。今五輪は400メートル個人メドレーで金メダル、200メートル自由形7位。177センチ、71キロ。

 ◆江原騎士(えはら・ないと)1993年(平5)7月30日、山梨県生まれ。山梨学院大付-山梨学院大。15年世界選手権800メートルリレー10位。昨年の世界選手権は負傷の萩野に代わり、五輪出場権獲得に貢献。ムードメーカーで合言葉は「がんばらナイト」。171センチ、59キロ。

 ◆小堀勇気(こぼり・ゆうき)1993年(平5)11月25日、石川県生まれ。金沢-日大。800メートルリレーでは、12年ロンドン五輪9位、15年世界選手権10位。性格は優しく、萩野の良き相談役。183センチ、77キロ。

 ◆松田丈志(まつだ・たけし)1984年(昭59)6月23日生まれ、宮崎県延岡市出身。延岡学園-中京大-中京大大学院。現在はセガサミー所属。04年アテネから4大会連続での五輪出場。08年北京、12年ロンドン五輪200メートルバタフライ銅メダル。ロンドンでは、400メドレーリレーで銀メダルも獲得している。今回は競泳歴代最年長の32歳で出場。久世コーチとの集大成となる。184センチ、84キロ。

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