亡き母が「力くれたのかな」伊調のいとこ地元で声援

 亡き母が力をくれた。女子では史上初となる五輪4連覇を果たした伊調馨(32=ALSOK)の地元青森・八戸市内の「はっち」で行われたパブリックビューイングに、伊調のいとこの近藤久美子さん(64)らが訪れた。

 伊調の父春行さんと1つ違いで伊調からは小さいころから「おばちゃん」と呼ばれる身近な存在。前日の夜10時から孫の畦田彩加ちゃん(3)を抱っこしながら声援を送った。決勝では残り4秒までリードを許す展開だったが、見事に逆転。4連覇を果たすと思わず涙をこぼした。

 伊調の母トシさんは14年11月に逝去。五輪出発前にお墓参りにのぞもうとしたが、伊調は多忙のため行けなかったと近藤さんは明かし、「最後は『トシちゃん押せー!』って叫んでました。力をくれたのかな。もうすごい試合でした。帰ってきたらゆっくりお墓参りをしてほしい」と娘のような存在である伊調の快挙を喜んでいた。

おすすめ情報PR

スポーツニュースランキング