【ボートレース】初Vまで5年9カ月…遅咲きの石田貴洋「負けたくない」同期を追って奮闘中

<公営担当・土居恒久>

石田貴洋が着実にスターへの道を進んでいる。

石田は17年11月に地元の戸田でデビューした、121期生。これから全国で輝くことになりそうな逸材だ。9月桐生のヤングダービーでG1初出場を果たし、3日目3Rで差しを決め、G1初勝利も飾った。

石田貴洋(2024年9月1日撮影)
石田貴洋(2024年9月1日撮影)

ここまでの道のりは長いものだった。初優勝は住之江で23年8月と、5年9カ月を要した。21年4月に優勝した沢田尚也や、同10月に優勝した高橋竜矢の同期メンバーに比べると少し遅め。「(初優勝は)長かったですね。同期の存在は刺激になります。引っ張られてるばかりじゃなく、負けたくないですね」。ともに大舞台で戦いたい気持ちがあふれる。

ただ、初Vのレース内容は成長を感じさせる素晴らしいものだった。機力不足を補うため、3枠で3カドに引き、思い切りのいいまくりで抜け出した。「実は3カドに引いたのは初めてで。3、5コースみたいに攻めていけるコースが好きなんですよね」。

ヤングダービーでのG1初勝利も2コース差しと、イン以外で勝負強さと、レース勘が光る。「A級の中ではイン勝率が低いので、それを改善しないといけません」。

5月以降調子を落としている原因は把握している。改善できれば初のA1級も視野に入る。「師匠(黒井達矢)と上の舞台で一緒に走りたいです」。先行する同期、そして師匠に追い付く日が楽しみだ。

◆石田貴洋(いしだ・たかひろ)1996年(平8)5月8日、埼玉県生まれ。121期生として17年11月戸田でデビュー。18年5月津で初勝利、23年8月住之江で初優勝を挙げた。同期は高橋竜矢、沢田尚也ら。172センチ、53キロ。血液型AB。

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