【競輪】3連休は防府競輪に行こう 今月リニューアル、子連れ向き新施設にも注目
<競輪担当・中嶋聡史>
防府競輪場が、2年の改修期間を終えて今月にリニューアルオープンした。新スタンドは近代的な快適空間で競輪を楽しめる。それ以上に注目してもらいたいのが、併設された「KEIRINパーク」だ。子供用の遊具やふわふわドームに加えて、自転車やストライダー(自転車の操縦感覚に慣れるためのペダルが付いていないキックバイク)が無料で貸し出しされ、アップダウンのあるパンプトラックや広場で体験できる。
バンクがすり鉢状という構造もあり、閉ざされて閉鎖的な空間だった競輪場が、KEIRINパークが呼び水となり多くの子供連れが足を運ぶ施設に様変わりした。競輪の存在を知ってもらうためには最高の呼び水になっている。バンクで練習している選手の様子も間近で見られるとあって、興味を持った子供たちが、疾走する選手に「頑張って!」と声をかける、ほほ笑ましい光景も見かけた。
スタンド内には全国でも珍しい子供専用のトイレが設置されている。また、場内のカフェでは、本格的なコーヒーやスイーツも楽しめる。ハード面の充実で顧客満足度を上げることは、リピーターを獲得するためにも必要不可欠だ。
来月1日から年に1度の記念開催となるG3「周防国府杯争奪戦」が控えている。3連休とも重なっており、行楽地の選択肢として競輪場が候補に挙がるようなら、競輪に携わる者としてもこれ以上ない喜びだ。