【競輪】高松競輪場が「ハイブリッド」に生まれ変わる! ホテルや商業施設も…27年オープン

<公営担当・山田敏明>

1950年(昭25)の開設から74年が過ぎた高松競輪場が変貌する。老朽化していた観覧席やスタンド、選手管理棟などの新築整備が来年7月から始まり、新規オープンは27年12月の予定だ。


高松競輪場
高松競輪場

高松競輪は売り上げ低迷で、17年には存廃が議論される危機があった。その後、収支改善の取り組みやミッドナイト競輪の開催などで売り上げはアップ。17年度から改修基金の積み立ても始まった。

今回の新築の大きなポイントは施設のコンパクト化で、収容人員はこれまでの約1万4000人から約2600人になる。車券購入者の多くがネット環境であることを考えれば、需要に見合った規模と言える。

来場者が減少すれば広大な駐車場も必要ない。そこで注目されるのが隣接する1000台収容の駐車場。「自転車文化を創造するハイブリッド競輪場」を目指して整備計画が進む。サイクルツーリズムの軸となるホテルを中心に、BMXなどのスポーツゾーン、憩いと遊びのパークゾーン、商業施設が集積するマーケットゾーンが予定される。

高松競輪の塚原雅樹場長は「新施設が誕生すればG1などグレードレースを誘致して競輪事業を盛り上げていきたい。全体のコンセプトとして、自転車を軸にして市民と観光客の憩いの場にしたい」と話した。

今後も競輪場が存続するためには、ただ車券を買う場所から、さまざまな方法で集客を目指す「複合施設」に変わらなければならない時代になっている。

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