【ボートレース】被災地・石川を元気づける走りを 復興に少しでもお役に立てれば/沼田七華

女子レーサーの魅力を伝える「ビューティフル・ボートレース」。今回は沼田七華(22=福井)を紹介します。どちらかといえば、のんびり屋さんの彼女ですが、デビュー3年目を迎えて少しずつですが、レーサーとしての意識が根付きつつあります。自宅のある石川県は正月の能登地震で甚大な被害を受けました。そんな被災地を元気づける走りを見せたいと、日々のレースに取り組んでいます。

デビュー3年目を迎えた沼田七華
デビュー3年目を迎えた沼田七華

-ボートレースを知ったきっかけは

沼田七華(以下沼田) 父がボートレースファンで、よく三国ボートに連れて行ってもらったことです。

-ボートレーサーを志すようになったのは

沼田 高校3年のときです。母が保育士なので、保育士になることを考えていました。でも、父が勧めてくれたこともあり、やっぱりボートレーサー! と思い、進路を変えました。

愛猫のぽんちゃんと(本人提供)
愛猫のぽんちゃんと(本人提供)

-デビューから2年が経過。これまでを振り返って

沼田 あっという間という感じですが、最初を思うと走れるようになったかなって思います。あとはレースに対する意識も変わってきました。

-意識が変わったとは

沼田 父の勧めで何となくレーサーになったのではなく、自分がなりたいと思ってなったのだから、頑張らないといけないって。

師匠の藤堂里香と(左が沼田、本人提供)
師匠の藤堂里香と(左が沼田、本人提供)

-師匠(藤堂里香)からはどんなアドバイスをもらっている?

沼田 レースでの私の気づいてない部分、なぜここが駄目だったのかなどを的確に教えてくださいます。すぐに直せないのがもどかしいのですが。

-オフの日は何をしてる

沼田 旅行が大好きというか、仕事のあるなしに関係なく同期の家に遊びに行ってます。特に多いのは嶋田有里(22=長崎)ちゃんのところですね。

-他には

沼田 最近、読書に目覚めたんですよ。先輩の石原凪紗(21=愛知)さんに東野圭吾の「容疑者Xの献身」を教えてもらいました。それまで本を読んだことがなかったのですが、面白くて面白くて。結末に感動したし、最後まで読めた自分にも感動しました。

同期の嶋田有里とスノボ(左が沼田、本人提供)
同期の嶋田有里とスノボ(左が沼田、本人提供)
定期訓練で同期の女子5人と(後列右が沼田、本人提供)
定期訓練で同期の女子5人と(後列右が沼田、本人提供)

-自宅のある石川県は正月に能登地震が発生。大変だったのでは

沼田 私の家は大丈夫だったのですが、選手会のボランティアの一員として能登へがれきの撤去作業を手伝いに行きました。被災地の現状を目の当たりにすると言葉が出なくて…。これからも復興のお手伝いをできることがあればやりたいし、少しでもお役に立てられたらと思ってます。

-これからの目標は

沼田 身近ではデビュー2勝目を挙げること。初勝利から1年半も空いてるので。大きな目標はSGレースに出ること。皆さん、すごくかっこいい走りをされているし、少しでも近づけるようになりたいです。

-最後にボートレースの魅力を

沼田 収入の良さや、男女関係なく戦えるというのもありますが、ちょっとした調整の違いで乗り心地やエンジンの感覚が全く変わるのが面白いと思います。学べるところがたくさんあるのが魅力だし、人間としての成長も実感できます。みなさんもレース場に私たちの走りを見に来てくださいね!

※次回は10月9日更新予定

 
 

◆沼田七華(ぬまた・ななか)2002年(平14)8月13日、石川県金沢市生まれ。金沢伏見高校を卒業後、130期生として22年5月の三国でデビュー。初勝利は23年2月のからつ。今年の獲得賞金は611万5000円(5日現在)。152センチ、52キロ。血液型A。

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