【競輪】皿屋豊、変革の時 混戦に慣れることが大切/ヤマコウ
<松坂競輪:施設整備等協賛 ザ・レオニズカップ>◇G3◇初日◇14日
四日市が終わってすぐ松阪で、施設整備G3が始まる。来年3月のリレーG3も昼が大垣、夜が四日市と連続するが、昼夜とも行く人は限られる。こんなところにも中部の勢いのなさを感じるのは気のせいか…。
先日の四日市G3は新山響平の優勝で幕を閉じた。地元は柴崎淳が決勝に乗ったものの、中部の自力選手は層の薄さに苦しめられた。今節はG1競輪祭前なので脚力が拮抗(きっこう)する分、いい勝負ができるだろうと思い、メンバーを見ると「希望の星」村田祐樹がいるではないか! 中部にもチャンスがあると思って皿屋豊に話を聞いた。
「最近どう?」。ざっくり聞くと「戦法で悩んでますね。自力で行くのか自在で行くのか…」と景気がいい話は出なかった。皿屋はデビューが遅くても脚力があったので、追い込みに注力する必要がなかった。迷ったら仕掛けることで何とかなってきたからだ。しかし、年齢を重ねると自在に変わる時は必ず来る。今が変革の時だと思う。自在は並走を苦にしては駄目なので、混戦に慣れることが大切だ。
初日は自力だが、今節は番手を回ることもあるだろう。ラインと勝ち上がれば、優勝が近づく。番手は前の選手の勝負を見届けて、次に自分と勝負することが決まるコツだ。だから焦らないこと。焦ると決勝の層が薄くなる。
初日はまず自力勝負。前回の武雄最終日のように、格下相手に自ら動いて失敗することは避けたい。「1周カマして勝ち上がれないのなら仕方ない」の気持ちで仕掛けてほしい。(日刊スポーツ評論家)