「世界体感」なでしこ若手の選択に注目/記者の目

<女子ワールドカップ(W杯)フランス大会:日本1-2オランダ>◇決勝トーナメント1回戦◇25日(日本時間26日)◇フランス・レンヌ

日本は23人中17人がW杯初出場の若いチームで16強に進出した。

これが現在の日本の立ち位置だ。今大会は8強に欧州勢7チームが進み、この中から成績上位3カ国が来年の五輪に出場する。日本のメダル獲得には欧州勢からの勝利が必須となるだろう。MF籾木は「自分たちの実力のなさも含め、盛り上がりなど世界から遅れていると大会を通してすごく感じた」と話した。フランスでは衛星放送で女子リーグ全試合が放送されるなど環境整備が進み、23日にはスペインのR・マドリードの女子チーム立ち上げを同国メディアが報じた。

日本も21年をめどにリーグのプロ化を進めるなど強化策は練っており、早ければ7月の日本協会理事会で具体案が話し合われる。ドイツの強豪B・ミュンヘンでもプレーしたFW岩渕は試合後「今の若い子たちも世界を知るという意味でも海外に出てほしいなと思う」と語った。世界を体感した若手選手たちの今後の選択にも注目したい。【松尾幸之介】