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日本代表 >> リオ五輪最終予選

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担当記者コラム

指揮官が仙台に凱旋 大胆テスト実施/第10回

<15年7月、仙台合宿(国際親善試合=対U−22コスタリカ代表)>

 手倉森監督が仙台に凱旋(がいせん)した。U−22代表監督として今も住む街へ戻り、J1仙台の練習場を借りて指導した。コーチ、監督を含めて10シーズン通ったグラウンド。夫人と2人の娘、双子の弟浩氏(JFA復興支援特任コーチ)や仙台の現監督、渡辺晋氏らが見学に訪れ、なじみの面々と旧交を温めた。

 ▼国際親善試合(対U−22コスタリカ代表)2○0【得点者】野津田岳人、金森健志

 14年1月のチーム結成以来初めてアジア以外の国と対戦し、2発で勝利した。前半、DF亀川の左クロスにMF野津田が飛び込み先制。後半は途中出場のFW金森が右足ミドルを突き刺し、主将のボランチ遠藤は力強い守備と鋭い縦パスで試合を支配した。手倉森監督は「2つのゴールと勝利を届けられた」。1万人を超えた観衆から久しぶりに「テグ」コールを浴びた。

 仙台監督として13年まで立ったユアスタ。6シーズンで64勝37分け20敗、不敗率83%を誇った。ただ、退任する直前のリーグ最終戦と天皇杯準々決勝は敗れていた。その時、翌年からU−21日本代表監督に就任することが発表されており「クラブをバタつかせたまま終わってしまい、責任を感じていた」。心残りを日の丸の大将として晴らした。

 地の利に、采配も大胆だった。A代表のFIFAランクが14位のコスタリカを相手に、新戦力を試した。3月のリオ五輪アジア1次予選メンバー23人のうち11人しか呼ばず、新顔をテスト。試合も8人の交代枠をフル活用した。U−20世代から追加招集したFWオナイウやFW小屋松も起用した。父親がナイジェリア人で母親が日本人のオナイウは、14年10月のU−19アジア選手権まで1度も代表経験がなかった。サプライズで選出し、2歳上のFW鈴木(父親がジャマイカ人)と争わせた。試合での国際色あふれる2トップは実現しなかったが、この一戦を機に意識が高まったオナイウ。後に、最終予選メンバーに選ばれることになる。

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