【こんな人】青森山田・松木玖生は「6歳上まで友だち」幼少期の環境が原点
<こんな人>
<全国高校サッカー選手権:大津0-4青森山田>
24年パリ五輪の星が、青森山田を“高校サッカー界のキング”に導いた。U-22(22歳以下)日本代表で東京加入が内定しているMF松木玖生(くりゅう、3年)は3戦連発。記念すべき100回大会で大津(熊本)を4-0で下し、18年度以来3度目の優勝を飾った。これで全国高校総体、プレミアリーグ東地区との高校3冠を達成。高1から主力で過去2大会は準優勝だったが、三度目の正直を果たした。
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【スコア詳細】全国高校サッカー決勝詳細ライブ>
「飛び級」は松木の代名詞だ。中3秋に本格的に高校の練習に参加し、高校年代最高峰のプレミアリーグ東地区に中学生ながら先発デビュー。選手権では高1からレギュラーをつかみ、高2で名門の背番号「10」を背負った。昨年は18歳でU-22日本代表に選出。ゴールも決めた。年上選手にも臆することなくプレーできるのは幼少時代の経験が大きい。
3学年上の兄瑛大さんの影響で幼稚園年長でサッカーを始めた。当時所属していた室蘭大沢FCは20人ほどの小規模チームで、幼稚園児から小6までが一緒に練習する環境だった。母厚香さんによると「6歳上までが友達だと思って遊んでいたので、幼少期のままいっているのが、ふてぶてしく感じられる部分なのかもしれないです」。同チームでもまれたことが「物おじしない」「ふてぶてしい」と称される性格の原点だ。【山田愛斗】