【サッカー百蹴年】青森山田の決勝被シュート0、記憶にないほどの圧倒ぶり
高校サッカー連載<12>
初めて高校選手権を生で見たのは首都圏に移った第55回大会(1976年度)だった。以来半世紀近く見てきているが、青森山田ほど決勝で相手を圧倒したチームは記憶にない。
決勝の大差勝ちはあったけれど、被シュート0は驚異的。ただ、終了間際の時間稼ぎはいかがなものかと思うが。
【スコア詳細】全国高校サッカー決勝詳細ライブ>
正月にサッカー好きが集まると「過去最強は」の話題がでる。個人的には77年度の帝京。高3で日本代表デビューしたFW高橋貞洋らが予選から全試合無失点で優勝、決勝も5-0で四日市中央工を圧倒した。DF金子久の豪快ヘッドは、今も脳裏に焼き付いている。
「三羽烏」の清水東、名波浩の清水市商、北嶋秀朗の市立船橋、大久保嘉人の国見など強いチームはたくさんあった。ただ、印象に残るのはチームより選手。今大会なら青森山田の松木や静岡学園の古川…。飛び出したスター選手を追いかけるのも、高校サッカーの楽しみだ。【荻島弘一】(終わり)