【高校サッカー】近江の前田親分を支えた三種の神器「ブラックサンダーとコーヒーとレッドブル」

  • 青森山田対近江 敗れ、がっくりとうつむく近江・前田監督(撮影・足立雅史)
  • 青森山田対近江 戦況を見つめる近江・前田監督(撮影・たえ見朱実)
  • 青森山田対近江 選手に指示を出す近江・前田監督(撮影・たえ見朱実)
  • 青森山田対近江 選手に指示を出す近江・前田監督(撮影・たえ見朱実)

<全国高校サッカー選手権:青森山田3-1近江>◇8日◇決勝◇国立

「琵琶湖の海賊」近江(滋賀)は、「ラスボス」青森山田の牙城を崩せなかった。

黒ひげの親分、前田高孝監督(38)の号令のもと、多彩な攻撃と泥臭い守備の「パイレーツ・フットボール」で快進撃を続けた。

ユーモラスな言動で話題を呼んだのは前田監督だった。

準々決勝後に国立で戦う思いを問われると「近くにうまいラーメン屋あるでしょ? そうホープ軒。あそこで食いたい」。さらに決勝に向けて青森山田対策の話となると「黒ひげ危機一髪みたいになる」。そこは海賊と不朽の人気ゲームをうまく絡め、目指す戦い方を説明した。

決勝後の会見でも、今大会についてこう語った。

「最初はね、ホープ軒食いたいくらいまでは覚えているんですけれど、これも書かれるんかと思っていたんですけれど。ホープ軒から止まっているんですよね、歴史が。本当にね、選手権って中1日なんですけれど、結構忙しくて。助けられたなというのが、(チョコ菓子の)ブラックサンダーとコーヒーとレッドブル、この三種の神器で僕は乗り切りました、今大会。ハハハハハ。本当にこれを注入してすっとやっていたんですよ。無敵なんですよ、これ。眠たくならない」

朝方まで相手チームを分析するなど、心身を削りながら選手同様に懸命に闘った。3842校の頂点は逃したが、近江サッカー部に前田ありを全国に印象づけた。

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