【広島】クラブ記録更新の7連勝で首位奪取 アルスランが来日初ハットトリックの大活躍

  • 広島―FC東京 前半、先制ゴールを決める広島・アルスラン(共同)
  • 広島―FC東京 前半、2点目のゴールを決める広島・アルスラン(手前)(共同)
  • メルボルン・シティー時代のトルガイ・アルスラン(2023年11月29日撮影)

<明治安田J1:広島3-2東京>◇第29節◇31日◇Eピース

サンフレッチェ広島がクラブ記録を更新する7連勝を飾り、3月の第3節以来の首位に立った。今夏新加入のドイツ人MFトルガイ・アルスラン(34)が来日初のハットトリックで全得点を稼いだ。

通算15勝10分け4敗の勝ち点55。前節2位の広島は、勝ち点2差で追っていた首位FC町田ゼルビアがこの日ドローに終わって勝ち点で並び、得失点差で上回った。残り9試合となり、9年ぶり4度目のリーグ優勝が視界に入ってきた。

7月にオーストラリア1部メルボルン・シティーから加入したアルスランは、前半に右足で2得点。5分には東京DF土肥の、32分にはGK野沢大のいずれも股を抜いての技ありゴール。後半18分にはPKでダメ押し点を奪った。これで5試合5得点となった。

かつてハンブルガーSV(ブンデスリーガ)や、ウディネーゼ(セリエA)でも活躍した34歳は、首位浮上に「まだ9試合残っているので先は長い。我々は1試合1試合を全力でやっていくだけで、最後にうれしい結果が待っているはず」と冷静に受け止めた。

ハットトリックには「自分の得点より、大事なのはチームの勝利」と話した上で「最後まで厳しい試合になったが、自分だけでなく仲間、サポーターに感謝したい。泰志が自分にとっても、チームにもベストな選手」と、ゴールエリアへの鋭い進入でPKを獲得したMF松本泰志(26)を称賛した。

広島はルヴァン杯、天皇杯でもベスト8に残り、リーグ戦と合わせたシーズン3冠の可能性がある。

◆ミヒャエル・スキッベ監督(アルスランの3得点に)「(今夏にイングランド2部ブラックバーンに移籍の)大橋祐紀という素晴らしいゴールゲッターを失ったが、その後に点も取れる中盤を補強できた。彼の経験値など全てが、チームに合っていいものをもたらしてくれた」

【動画】広島トルガイ・アルスラン2得点目!ゴール前落ち着いて振り向きざま決める