【藤枝】最多1万667人来場、矢村健4戦連発で先制も…後半3失点で今季初逆転負け
<明治安田J2:清水3-2藤枝>◇22日◇第32節◇藤枝サ
清水エスパルスが3-2で藤枝MYFCとの県勢対決を制し、首位に返り咲いた。1点を追う後半にMF西沢健太(28)が1得点1アシストの活躍を見せ、逆転に貢献。18試合ぶりに先発復帰した下部組織出身の生え抜きが、リーグ終盤での大一番で輝きを放った。藤枝はFW矢村健(27)の4試合連続ゴールで先手を取ったが、後半に3失点。今季2度目の4連勝を逃した。
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状況が一気に暗転した。藤枝が1点リードの後半7分。中央を崩されて同点とされた。反撃の一発を食らい、清水サポーターが大挙した本拠地の雰囲気が変わる。同13分、15分にも失点を重ね、勝利が遠のいた。クラブ最多1万667人が詰めかけた一戦を飾れず、須藤大輔監督(47)は「3失点した後に熱が下がった。『取り返す』という気概が見られなかったことが悔しい」と唇をかんだ。
前半28分。左クロスに矢村が合わせ、先手を取った。今シーズンはここまで先制試合は12戦負けなし(10勝2分け)。エースの4戦連発で不敗パターンに持ち込んだはずだった。しかし、反撃は後半追加タイムに途中出場のMF浅倉廉(23)が挙げたプロ初得点の1点のみ。今季初の逆転負けで、連勝は3で止まった。
それでも、残り6試合でプレーオフ(PO)出場圏の6位千葉との勝ち点差は4。まだまだ射程圏内だ。矢村は「1日1日、試合に向けてしっかり準備をして勝つ。その結果、見えてくるものがPOだと思う。全員で意識していきたい」と28日の次節アウェー大分戦へ顔を上げた。【前田和哉】