【天皇杯】横浜ブラジル人トリオの活躍で5発快勝!7年ぶり4強 ルヴァン杯に続く勝ち上がり
<天皇杯:横浜5-1山口>◇準々決勝◇25日◇ニッパツ
横浜F・マリノスがJ2レノファ山口を5-1で下し、準優勝だった2017年大会以来7大会ぶりの4強進出を果たした。前半は違いに退場者を出すなど拮抗(きっこう)した展開だったが、後半にブラジル人トリオのゴールで一挙4点を奪い、突き放した。10月27日の準決勝でガンバ大阪と対戦する。
横浜が先手を取った。前半16分、MFジャン・クルードの横パスを受けたMF山根陸がエリア外からミドルシュートをゴール右隅に決めた。
しかし前半は不安定だった。23分、山口が自陣から大きく前方に縦パスを蹴り込んできた。GK飯倉大樹がエリア外へ出てクリアしようとしたが、勢い良く詰めてきたFW奥山洋平の動きに惑わされ、中途半端なキックでボールを奥山の体に当ててしまう。そのこぼれ球をドリブルで持ち込まれ、無人のゴールに流し込まれた。
1-1となったところで横浜は不運に見舞われる。自陣でのルーズボールを競り合ったジャン・クルードがスライディング。飛び込んできた山口MFサーラット・ユーイェンに足裏を見せてのタックルで倒し、危険なプレーで一発レッドとなった。
10人となった中、同41分には逆に山口も退場者が出た。横浜FW井上健太にパスが渡ったところ、DF沼田圭悟がスライディングタックルを試みたがファウル。2枚目の警告となった。
10人対10人と五分の状況で勝負は後半戦へ。その6分、自陣からのカウンターが決まった。中盤で受けたアンデルソン・ロペスが素早いターンから左前方へスルーパスを送る。FWエウベルが俊足を生かしてGKチェ・ヒョンチャンと1対1となると、冷静にゴール左隅へ流し込んだ。2-1と勝ち越しに成功した。
そして後半25分に追加点が生まれた。FWヤン・マテウスのスルーパスから左サイドから抜け出したMF水沼宏太が持ちこみ、中央へパス。再び受けたヤン・マテウスが押し込み、3-1とリードを広げた。
後半32分には縦パスで右サイドをヤン・マテウスが抜けだし、飛び出してきたGKより先に触り、ゴール前へパス。フリーで走り込んだ水沼がゴールし、さらに1点を追加した。勝利を決定付ける4点目となった。
これで終わらず、後半41分にはA・ロペスもゴールを挙げ、ブラジル人トリオがそろってゴールを決めた。
横浜は守備面は不安定で、後半もミスからピンチを招く場面があったが、持ち前の攻撃力で山口を圧倒。YBCルヴァンカップに続き、天皇杯でも順当に4強へ駒を進めた。
【天皇杯】横浜が山口に5得点大勝、神戸も鹿島に快勝で準決勝へ/準々決勝スコア詳細