【天皇杯】横浜ボランチ山根陸、プロ3年目の初ゴール「遅かったなという感じ」勝ち越し点も起点
<天皇杯:横浜5-1山口>◇準々決勝◇25日◇ニッパツ
横浜F・マリノスのプロ3年目、MF山根陸(21)が豪快な公式戦初ゴールを決めた。
前半16分、MFジャン・クルードの横パスを受けると、ペナルティーエリア外から右足を振り抜いた。ボールは鋭い弾道でゴール右隅に決まった。
待望の一撃にガッツポーズを繰り返した。「やっと取れたというか、遅かったなという感じです」。
前半23分にミスからレノファ山口FCに追いつかれ、同36分に危険なプレーでクルードが一発退場となるなど、厳しい展開だった。
チームは直近の公式戦でアジアチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)で光州(韓国)に3-7と敗れ、続くJ1でも広島に2-6と2試合連続の大敗。その不安定さが尾を引いていた。
山根は「ここ数試合は情けない試合をしてしまって、自分としても責任を感じることが多かった」。その思いが後半の勝ち越し点につながった。
後半6分、こぼれ球を前方のアンデルソン・ロペスにダイレクトパス。さらにエルベルへのスルーパスがつながり、GKとの1対1からゴールを奪った。鮮やかなカウンター攻撃が決まった。
「前に素晴らしい選手がいますし。あれだけうちに対して前から来るというのはリスクを負っていたと思う。そこは狙い目だった」
この山根のプレーには、A・ロペスも絶賛。「いつも前へ当ててくれと言っている。あれだけ能力の高い、質の高い選手なので、前へ付けてくれると武器になる。今日はダイレクトで僕にパスを出してくれて、僕もエウベルが走っているところ見て、スピードを殺さないように出したんだ」
終わってみれば後半に持ち前のアタッキングフットボールがさく裂し、5-1という圧勝。YBCルヴァンカップに続き、天皇杯でも4強入りを果たした。「みんな強い気持ちで臨んでいたし、結果出すしかなかった」。ボランチ山根がチームを勝利に導いたといっても過言ではない。
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