【東京V】山田剛綺J1初ゴール「点取れる自信があった」試合前にヒーローインタビューのリハも

  • 新潟対東京V 試合に勝利し、喜ぶ東京Vイレブン(撮影・大島享也)
  • 新潟対東京V 後半、シュートを放つ東京V谷口(左)(撮影・大島享也)
  • 新潟対東京V 指揮を執る東京V城福監督(撮影・大島享也)

<明治安田J1:新潟0-2東京V>◇第35節◇23日◇デンカS

東京ヴェルディがアウェーでアルビレックス新潟を2-0と下した。2連勝で勝ち点を54に伸ばし、暫定6位に浮上した。

前節浦和戦はDF綱島悠斗が2ゴールを挙げたが、この日は2試合連続の先発となったFW山田剛綺(24)がJ1初ゴールで均衡を破った。

後半4分、右CKからファーサイドへアウトスイングで送られたボールをMF齋藤功佑が右足ボレーシュート。これが右ポストを直撃し、その跳ね返りを新潟FW長倉幹樹がクリア仕切れずこぼれたところ、山田剛が押し込んだ。

さらに1点を守りにかかった終盤に追加点が飛び出した。CKを起点とした連続攻撃で、右サイドをFW山見大登が縦に持ち込みグラウンダーのクロスボールを送ると、ニアサイドでFW染野唯月が合わせる。これが左ポストに当たり、そのこぼれ球をDF谷口栄斗が右足でゴール右隅に蹴り込んだ。

誰かに頼ることなく、チーム全員が一体となり、先発も途中出場組も攻守に全力を尽くしてバトンをつなぐ。そんなサッカーがリーグ終盤になって結実している。

泥臭さが売りの山田剛は「とにかく信じてゴール前に走ったのが得点につながった」と喜んだ。試合前には、勝利チームのヒーローが呼ばれるボードの前にやってきて、インタビューのリハーサル練習もこなしていたという。「最高です。試合前に点が取れる自信がありました」と満面の笑みで話した。

今季はベンチ外も多く、試合に出られない日々が続いた。それでも毎日の練習からやれることをやってきた。そんな積み重ねがここ最近の出場機会につながっている。

残り3試合となったが、「個人としては得点を狙い、チームとしては1つでも上の順位で追われるよう頑張りたい」。

170センチと上背はないが、元アルゼンチン代表のアグエロを参考に、動物的な動きで果敢にゴールに向かうストライカー。チーム内競争で成長した男が、ヴェルディの勢いを加速させている。

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