【天皇杯】京都は神戸へのリベンジならず敗退 宮本優太は“連敗”を糧に成長誓う
<天皇杯:神戸2-1京都>◇27日◇準決勝◇ノエスタ
82回大会以来22大会ぶりの大会制覇を狙った京都サンガF.C.は、ヴィッセル神戸に敗れて4強止まりとなった。
京都DF宮本優太(24)にとってこの試合は、リーグ戦での悔しさを晴らす試合として、気合十分で臨むものとなった。10月6日のリーグ神戸戦では、ホームで2点差を追い付きながらも終盤に再び勝ち越されて敗戦。マークを外して決勝点を許したことで「この借りを返せる機会があるのは楽しみだし、本気で勝ってやろうと思っている」とその思いを強くしていた。
結果的には、指揮官が「できる最大限をやったつもりだが、1点が遠かった。一枚彼らが上だった」と振り返る試合となり、またも悔しいものとなった。それでも宮本は、昨季J1王者とのリーグ戦と天皇杯での2戦を自身にとって大きな経験と捉えた。「あの経験(リーグ神戸戦)がなければ今日みたいな気持ちでピッチに立たなかったと思うし、あの試合で曹さんに名前を出して怒ってもらったのは、これからの自分にとってはめちゃくちゃ大事なきっかけになった」。この3週間は、神戸との再戦に向けて奮闘してきたが、その差を埋めきることはできなかった。だからこそ、リベンジの気持ちはさらに強まった。宮本は「今後はチームとしても個人としても、このチーム(神戸)に勝たないと上を目指せないと思う。もっといろんなことが必要だと思った。僕は今日でサッカーが好きになりました。勝利という形で曹さんに恩返しすることはできなかったけど、リーグの残り5試合でしっかり残留という結果を残して、今後の自分のサッカー人生につなげていきたい」。この“連敗”を糧として成長することを誓い、前を向いた。【永田淳】