【山形】DF城和隼颯が決勝点「幸せなゴールでした」クラブの1シーズン連勝記録に並ぶ7連勝

  • 勝利をおさめ、サポーターにダンスを見せる山形の選手ら(撮影・高橋香奈)
  • 先制ゴールを決め、ほえる山形・DF城和隼颯と選手ら(撮影・高橋香奈)
  • 先制ゴールを決めガッツポーズをする山形・DF城和(撮影・高橋香奈)
  • 山形対熊本 気迫のセーブをみせる山形GK後藤(撮影・高橋香奈)
  • 7連勝にわく山形のモンテディオサポーター(撮影・高橋香奈)

<明治安田J2:山形1-0熊本>◇第36節◇27日◇NDスタ

モンテディオ山形がロアッソ熊本に1-0で勝利し、クラブの1シーズン連勝記録に並ぶ7連勝を飾った。

プレーオフ争いに踏みとどまる勝ち点3を引き寄せたのは、DF城和隼颯(26)の頭だった。

前半10分。MF小西の右CKに、城和はバックステップを踏みながら相手のマークをずらしてヘディングし、ゴールネットを揺らした。待望の先制点に、ガッツポーズしながら雄たけびを上げた。22年3月26日以来、モンテディオのサポーターの前での初ゴールで7連勝に導いた。「すごくうれしいし、幸せなゴールでした」と、かみしめた。

しかし、すぐに反省点にも目を向けた。8月に草津から完全移籍で加入。個人ミーティングをコーチ陣に開いてもらい、ビデオを見ながらチーム戦術を深めている。それでも、山形の7本に対して倍以上の16本のシュートを浴びたことに、DFとして責任を感じていた。GK後藤の好セーブに感謝しつつ「もっと身体を張ったプレーをしないといけないし、身体を張れるチームが上に上がっていける」と自身の課題を挙げた。

7連勝の要因には「チーム一丸」を挙げた。全員が同じ方向を向き、試合に出る選手は、ベンチで控える選手の思いも背負ってプレーするからこそ、終盤で勝ち点を伸ばせている。順位は7位だが、プレーオフ圏内の6位仙台、5位岡山、4位千葉が、山形と勝ち点1差で並ぶ混戦模様だ。残りは2試合。全員で見据えるプレーオフ、その先のJ1昇格まで、全身全霊で挑み続ける。【高橋香奈】