【福岡】初戴冠もたらした長谷部茂利監督が今季限りで退任「多くの時間をかけて熟考しましたが」

J1のアビスパ福岡は31日、長谷部茂利監督(53)が今季限りで退任すると正式発表した。後任は未定。5季にわたって指揮してきた知将に、クラブ側は続投を要請したが、本人からの申し入れがあった。退任に際しての、主な本人コメントは次の通り。

「日々懸命に努力し、目の前の試合に全力で挑み続けてくれた選手たち、そしてチームを献身的に支え続けてくれたコーチやスタッフ、この5年の間にさまざまなクラブの新しい歴史を刻むことができたのは、彼らの努力、情熱と覚悟があったからこそだと思っています」

「退任にあたっては決断に至るまで、多くの時間をかけて熟考しましたが、アビスパ福岡の未来を最優先に考え、ここで1つの区切りをつけることが最善だと判断いたしました。これからも皆さまに支えられ、1歩1歩着実に成長し、さらなる進化を遂げると確信しています」

「ただ、今シーズンの戦いはまだ終わっておりません。残された試合で選手たちとともに良い結果を残せるよう、最後まで全力を尽くしてまいります。ぜひスタジアムで選手への力強い後押しをよろしくお願いします」

長谷部監督はJ2時代の2020年に就任。1年目でクラブを5季ぶりのJ1昇格に導くと、昨季はリーグ戦で過去最高の7位、YBCルヴァン杯ではクラブ初タイトルとなる優勝を果たした。天皇杯でも初めて4強入りした。