【ルヴァン杯】名古屋が雨中の死闘をPK戦5ー4で制し21年以来2度目の優勝

  • 名古屋対新潟 延長前半、ゴールを決めチームメートから祝福を受ける名古屋中山(左から3人目)(撮影・宮地輝)
  • 名古屋―新潟 PK戦でキックを決める名古屋GKランゲラック(共同)
  • 【イラスト】YBCルヴァン杯決勝トーナメント
  • 【イラスト】国内3冠歴代優勝クラブ

<YBCルヴァンカップ:名古屋3-3(PK戦5-4)新潟>◇2日◇決勝◇国立競技場

名古屋グランパスがPK戦までもつれる大激戦の末にアルビレックス新潟を下し、21年以来2度目の優勝を果たした。

序盤は丁寧にボールをつなぐ新潟に主導権を握られる展開となったが、名古屋は前半31分に新潟のパスミスをFW永井謙佑(35)がダイレクトで蹴り込んで先制。これで流れをつかむと、同34分にまたも永井が決めて前半を2-0で折り返した。

しかし後半は再び新潟にボールを握られ、後半26分に1点を返された。その後も勢いに乗る新潟に押し込まれる時間が続き、終了間際には途中出場のMF中山克広(28)がPKを与えてしまう。これを同追加タイム11分に新潟FW小見洋太(22)に決められて、2-2で延長戦に突入した。

土壇場で2点リードを追い付かれる苦しい試合となった名古屋だが、ここで下を向かなかった。延長前半3分、名古屋は中山が右から仕掛けて惜しい場面を作ると、その流れからの左クロスを、最後は中山が力強く蹴り込んでネットを揺らした。PKを与えた中山が、自らのひと振りで取り返して見せた。

それでも粘る新潟を振り切れず、延長後半6分にまたも小見に決められて再び同点とされたが、PK戦で1人が失敗した新潟に対し、名古屋は全員が成功。5人目のキッカーFW山岸祐也(31)が決め、歓喜の瞬間を迎えた。

この勝利で、名古屋の長谷川健太監督(59)は14年のガンバ大阪、20年FC東京に続く優勝とし、監督として3度目の制覇という史上初の偉業を成し遂げた。