【福岡】新監督に町田の金明輝HC就任決定的 鳥栖時代「パワハラ解任」異例S級再取得も賛否か

FC町田ゼルビアの金明輝(キム・ミョンヒ)ヘッドコーチ(HC=43)が、アビスパ福岡の来季新監督に就任することが4日、分かった。Jリーグ関係者によると既に大筋で合意している。J1最終節をもって正式発表される見通しだ。

金HCを巡っては21年12月、Jリーグから選手やスタッフへの行き過ぎたパワーハラスメント行為があったと認定され、翌22年1月にサガン鳥栖監督を契約解除されていた。

当時のJリーグ村井満チェアマンが「動機のいかんによらず、理由のいかんによらず、ハラスメント、暴言や暴力は一切許されないをJリーグとしては確認したいと思っております」と言及する騒動に発展し、九州サッカー界に大きな衝撃を与えていた。以来の復帰が隣県福岡となる。

厳罰を受け、指導者ライセンスがS級からA級に降格されたが、社会奉仕活動への参加などを経て22年から町田HCに就任。翌23年のJ1昇格に貢献し、今季も一時首位を走ったチームを支えた。その間、異例のS級ライセンス再取得。2年ぶりに監督資格を取り戻していた。

一方、パワハラ解任歴への社会の風当たりは依然として強い。チーム強化の指導実績は申し分ないが、クラブの決断は賛否を呼びそうだ。

福岡は、長谷部茂利監督の今季限りでの退任を発表していた。