【札幌】負ければ降格可能性の湘南戦 荒野拓馬「プライドのぶつかり合い」逆転残留誓う

  • 湘南戦前日練習で報道陣に向かってあいさつする札幌ペトロビッチ監督(右)(撮影・保坂果那)
  • 湘南戦前日練習で選手の動きを見守る札幌ペトロビッチ監督(中央)(撮影・保坂果那)
  • 【イラスト】札幌降格の条件

北海道コンサドーレ札幌は9日、負ければJ2降格する可能性のあるアウェー湘南戦(レモンS)に臨む。8日は札幌・宮の沢で練習。2日連続で積雪によりグラウンドの一部を使ったボール回しのみで終える苦難に直面したが、ペトロビッチ監督(67)は逆転残留を信じ「勝利をつかむ」と誓った。

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札幌は一面雪景色のグラウンドで、湘南戦への調整を終えて敵地へ向かった。スタッフらが除雪したピッチの一部を使って体を動かしたが、予定していたミニゲームなどは行えなかった。主将のMF荒野拓馬(31)は「北海道でプレーしている以上、こういった天候のところはしょうがない。できることをやっていきたい」。ペトロビッチ監督は「ピッチ状況の影響でまともなトレーニングができていないが、それが言い訳にはならないだろう」と受け止めた。

残り3試合でJ2降格土俵際。湘南に負ければ、今節にも降格が確定する可能性がある。1-1の引き分けだった前節C大阪戦後、ゴール裏のサポーターに向かって「まだ3つある」と三本指を立ててメッセージを送った荒野は「今ネガティブな要素は1個もいらない。ポジティブに戦えたら」と諦めない姿勢を貫く。

湘南は4連勝中と好調。4月27日のホームでの対戦では3点リードから同点に追いつかれて引き分けた相手だ。指揮官は「勝利することで残りの2試合、残留に向けてチャンスがまだつながる。全員でしっかりと戦って勝利をつかみ取りたい」と覚悟をにじませた。荒野も「プライドのぶつかり合い。アウェーだけど、しっかり勝ち点3を持って帰って来たい」。逆転残留への希望を消すわけにはいかない。【保坂果那】