＜明治安田J1：湘南1－1札幌＞◇第36節◇9日◇レモンガス

湘南ベルマーレがホームで北海道コンサドーレ札幌と1－1で引き分け、5戦負けなしでJ1残留を決めた。

山口智監督（46）は「最低限引き分けで終わったゲーム。勝ちたいゲームでしたし、勝つためには足りないところがあると言わざるを得ない」と反省を口にした。

J1残留に向けて勢いよく入ってきた相手に対して、前半は主導権を握った戦いをしたが得点を奪えず0－0で折り返した。

後半5分にMF田中聡（22）のミドルシュートが決まり先制。同14分に失点して追いつかれると、何としても勝ち点3がほしい相手の猛攻を受ける。体を張った守備で対抗し、逆転を許さなかった。指揮官も「後半は相手の圧につきあったというか押された」と押し込まれたことを認め、セカンドボールの回収や、奪った後のボールのつなぎを課題として挙げた。背後を狙う動きと間でボールを引き出すところの判断をより整理していくことが重要だとした。選手たちには、J1残留を強調しなかった。「今日の試合に勝つ、そのために準備したことを出す。持っているものを全部出す。根底にあるものの要求は口酸っぱくしている。その観点でよくやってくれた」と選手たちを褒めたたえた。