【C大阪】次の1点がクラブJ1通算1200ゴール 30日ホーム11連敗中の鹿島戦で北野颯太が決める?

セレッソ大阪の若きエース候補、プロ3年目のFW北野颯太(20)が、不名誉な記録を自身のゴールで止める。

今季残り2試合となり、次節30日はホーム最終戦で鹿島アントラーズと対決する。背番号38は8試合連続で先発が確実だ。

J1でのホーム鹿島戦は11年7月31日から、昨季までまさかの11連敗中。最後に勝ったのが、レビークルピ監督時代の10年5月5日までさかのぼる。

北野は14日、大阪市内で取材対応し、自身が小学生時代から始まった11連敗について「ええっ?」と驚きつつ「そういう記録を脱出できるようにしたい」と、決意を新たにした。

鹿島とのリーグ戦では得点はない北野だが、22年ルヴァン杯1次リーグのアウェー、ホームの2試合でゴールを決めた。

当時は高校2年から3年に進級のプロ1年目の春で17歳。そのアウェーの得点が、プロ初ゴール(=17歳6カ月17日でクラブの公式戦最年少得点記録)にもなった。鮮烈なゴールに“鹿島キラー”の襲名を期待され、その勢いでルヴァン杯準優勝とニューヒーロー賞を獲得していた。

「(当時と比べて)鹿島の今の選手も変わっているし、関川選手は個人的にはめっちゃ、いやなDF。植田選手も素晴らしい。(相性が)いいというわけではないが、それでも(相手の)裏を突くのは面白いと思う」

今季は夏のオランダ短期留学を経て、9月からレギュラーに完全定着。ここまで16試合2得点と数字的には物足りないが、ゴールに向かう姿勢や推進力は、以前とは別人のようになってきた。

小菊昭雄監督(49)が今季限りで退団するため、恩師と共有できる最後のホーム戦にもなる。

鹿島戦で1点目を決めれば、クラブの記念すべきJ1通算1200ゴール目。あと2得点でJ1ホーム通算650得点というメモリアルな節目も待っている。23年U-20ワールドカップ(W杯)代表だった桜のワンダーボーイが、大きな仕事をやってのけそうだ。

◆C大阪がホームで最後に鹿島に勝ったのは? 10年5月5日の第10節(長居)。当時はレビークルピ監督が指揮し、2-1で競り勝った。先発はGKキム・ジンヒョン、DF高橋大輔、茂庭照幸、上本大海、尾亦弘友希、MF乾貴士、アマラウ、羽田憲司、香川真司、アドリアーノ、家長昭博。後半22分に香川が先制ゴールし、同点で迎えた同32分にアマラウが決勝点。香川は夏のドルトムント移籍が決まっており、C大阪で残り2試合という状況だった。