【C大阪】来季監督にポステコグルー氏の参謀役浮上 元横浜コーチでオーストラリア人のパパス氏

セレッソ大阪の来季監督に、元横浜Fマリノスのヘッドコーチで、オーストラリア人のアーサー・パパス氏(44)が浮上したことが19日、分かった。今後の交渉次第で、今月中にも内定する可能性がある。

就任が決定的だったパリオリンピック(五輪)代表監督の大岩剛氏(52)との交渉が10月末、急転破談。以降は外国籍監督に絞り、複数の後任候補を挙げていた。

パパス氏は19年、同国人のポステコグルー監督の率いる横浜Fマリノスのコーチに就任。15年ぶりのJ1優勝に貢献し、20年はヘッドコーチに昇格。名将の下で攻撃的なサッカーを学び、21年はJ3鹿児島の監督に就任するなど、Jリーグや日本人選手の特長を熟知している。

29歳から指導者の道を歩んでいるパパス氏は、タイ1部ブリラムやインドのクラブでも指揮経験があり、C大阪がアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)を目指す上でも魅力的な監督といえる。

C大阪では当初、前オーストラリア代表監督のアーノルド氏も来季監督候補にリストアップ。22年までは同国代表FWタガートも在籍していた。クラブとしてオーストラリアは、ブラジル、韓国に次いで最近は関係が深い。

今季がクラブ設立30周年のC大阪は、目標のリーグ初優勝の可能性が10月に消滅(現在7位)。クラブ一筋27年の小菊昭雄監督(49)の今季限りでの退団が既に決まり、高橋大輔コーチ(41)の退団も確実となり、組閣を急いでいる。

◆アーサー・パパス 1980年2月12日、オーストラリア・メルボルン生まれ。09年に母国のU-18代表アシスタントコーチに就任。母国のオークリーキャノンズやインド、サウジアラビアのクラブで監督、コーチを歴任。ポステコグルー監督就任2年目の19年に横浜コーチ、20年にヘッドコーチに。21年にJ3鹿児島監督に就任も、コロナ禍で家族が体調を崩し双方合意で途中退任。その後はタイ1部ブリラムも率いた。