【天皇杯】神戸宮代大聖が決勝弾で「個人2連覇」先輩リスペクトも「憧れちゃダメ」競争心で成長

  • G大阪対神戸 天皇杯優勝し笑顔を見せる神戸宮代(左)とGK新井(撮影・宮地輝)
  • G大阪対神戸 天皇杯優勝し笑顔を見せる神戸GK前川(左)と宮代(撮影・宮地輝)
  • G大阪対神戸 前半、決定機を迎える神戸宮代(右)(撮影・宮地輝)
  • G大阪対神戸 前半、神戸宮代(右)をファウルで止めるG大阪倉田(撮影・宮地輝)
  • G大阪対神戸 後半、ゴールを決める神戸宮代(撮影・宮地輝)
  • G大阪対神戸 後半、ゴールを決めた神戸宮代(右から3人目)(撮影・宮地輝)
  • G大阪対神戸 後半、神戸宮代(左から2人目)はゴールを決めチームメートと喜ぶ(撮影・宮地輝)
  • G大阪対神戸 後半、ゴールを決め神戸武藤(左)から祝福を受ける宮代(撮影・宮地輝)
  • G大阪対神戸 後半、ゴールを決めチームメートと喜ぶ神戸宮代(左から2人目)(撮影・宮地輝)
  • G大阪対神戸 後半、ゴールを決め喜ぶ神戸宮代(右)(撮影・宮地輝)

<天皇杯:G大阪0-1神戸>◇23日◇決勝◇国立

昨季まで川崎フロンターレに所属していたヴィッセル神戸FW宮代大聖(24)が決勝点を奪い、「個人2連覇」を成し遂げた。

0-0の後半19分にロングボールを起点にこぼれ球を押し込んだ。「結果は自分が点取れましたけど、チームで取ったゴールかなと思うので素直にうれしいです」と周囲に感謝した。

今季の神戸を象徴するような得点だった。エース大迫から武藤につながり、最後、宮代が締めくくった。昨季大活躍でリーグ制覇に導いた2人に加え「最後の刺客」が躍動。「言葉を選ばずに言うと憧れちゃダメなので。チームメートであり、ライバル」と偉大な先輩をリスペクトしつつ、競争心を成長につなげた。

昨オフ大きな決断を下した。小学時代から育ててもらった川崎Fを離れてリーグ王者へ完全移籍。その選択を正解にするために努力を重ねた。

古巣時代からのチームメートGK新井も「やれることが増えた」とその成長に目を細める。17歳当時からシュート技術の高さは黄金期のチーム内でもピカイチだったという。宮代自身も「どのポジションでも変わらず自分は点取ることでチームに貢献できる」と自負し、その決定力を大舞台で発揮。若き点取り屋の進化がチームを強くした。【佐藤成】

◆宮代大聖(みやしろ・たいせい)2000年(平12)5月26日、東京都生まれ。川崎F下部組織で育ち、18年に高校3年でプロ契約。J2山口や徳島、鳥栖への期限付き移籍を重ね、23年川崎Fで30試合8得点、天皇杯優勝にも貢献。今季完全移籍した神戸でプロ初の2桁得点(ここまで30試合10得点)を達成。J1通算130試合34得点。178センチ、73キロ。

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