【町田】11・30ホーム最終戦で一体感表現、ファンサポーターのメッセージ“一枚の絵”で掲示
明治安田J1で初優勝の可能性を残すFC町田ゼルビアは、ファンサポーターのメッセージを胸に刻み11月30日のホーム最終戦、京都サンガFC戦に全力で臨む。
町田は勝ち点63の3位(得失点差+21)で、優勝するには残り2試合の連勝が大前提。その上で首位の神戸(勝ち点68、得失点差+22)が残り2試合を勝ち点1(1分け1敗)以下となり(※勝ち点69で並んだ場合、得失点差で町田が上回る)、同じく2位広島(勝ち点65、得失点差+27)が勝ち点3(1勝1敗)以下で終えることが条件となってくる。
その運命の第1関門となるのが11・30だ。町田はここで京都に引き分け以下なら優勝が消滅する。また勝利したとしても、同時刻の神戸が柏レイソルから勝ち点3を手にすれば悲願は霧消する。状況は厳しく、まさに「奇跡」を信じて戦うしかない。
そんな中、町田はファンサポーターと一体になってホーム戦に臨む「ZELVIA Message Wall(ゼルビア・メッセージ・ウォール)」企画を実施した。佳境を迎えたリーグ戦に合わせ、10月27日に町田東急ツインズイーストでのFC町田ゼルビア写真展会場で、さらに11月16日にぽっぽ町田でと2度に渡り、多くの参加者から選手やクラブへの応援メッセージを壁模様の紙に書いてもらった。
「Make a New History」「Lets go 町田!」「大切な2試合 勝利めざして共に闘いましょう」
この応援メッセージはホーム最終戦当日に巨大ポスターとして、本拠地・町田Gionスタジアム(天空の城 野津田)のゼルビアゲート横壁面(グラスガーデン付近)に展示される。
今回の企画を実施した場所は人通りが多く「何かやってる」と足を止めてもらいやすく、老若男女が参加できる。そこへ気軽に応じられるシンプルなメッセージ書きというのがミソだ。ホーム最終戦の認知とともに、自分がメッセージを入れたものが掲示されることで来場意欲を高められるという狙いもある。
ホームタウン活動を担当する地域振興部の小池万次郎さんは「ホームゲーム最終戦ということで、何か選手、ファンサポーター、クラブが一体感を出せるようなことができないかと思ったのがきっかけです。選手やクラブへの応援メッセージをもらい、選手がそれを受けてサインやメッセージを入れる。最後に一枚の絵(ポスター)として展示できたら一体感が少しでも表現できるのでは」と話す。
泣いても笑っても2024年の最後となるホーム戦。J1に多くの話題を提供してきたゼルビア劇場は、今季最高の一体感を持って幕を開けることとなりそうだ。【佐藤隆志】