前橋育英・渡辺凌、準優勝「空回りした」
<高校サッカー:星稜4-2前橋育英>◇決勝◇12日◇埼玉
前橋育英(群馬)は、準優勝に終わった。
前半11分、GK吉田舜(3年)がペナルティーエリア内で相手を倒してしまい、PKを献上。その後も守備に回る時間が長く、なんとか前半を0-1で折り返した。
ハーフタイムには、山田耕介監督から「もっとコンパクトにやろう」と指示を受け、後半は修正。同8分には、GK吉田からのロングフィードを受けた今大会初先発のFW野口竜彦(2年)が、左足ゴールを決めて同点に追いついた。
さらに2分後、MF渡辺凌磨(3年)がドリブル突破からフェイントで相手DFをかわし、右足で見事な勝ち越し弾を決めた。しかしその後同点に追いつかれ、延長戦でも2失点し敗れた。
両チームを通じて最多となる10本のシュートを放った渡辺凌は「逆転したあと、点をとる意識しかなかった。少しでも守備をおろそかにしてしまったことが、反省です」と冷静に話した。今大会初得点となったゴールについては「決められたことはうれしい。自信になりました。その後は何としても決めようと思って、空回りしてしまいました」と振り返った。
高校卒業後は早大に進学し、サッカーを続ける。「この悔しさをバネにして、がんばります」と話した。