【女子W杯】初制覇のスペイン代表、深夜のマドリードで祝賀会 2万人が歓喜、選手ら感謝
女子ワールドカップ(W杯)を初制覇したスペイン代表の優勝祝賀会が21日、首都マドリードで開催された。
国際サッカー連盟(FIFA)ランキング6位のスペインは、20日の決勝で同4位のイングランドと対戦。前半のカルモナの得点により1-0で勝利し、悲願の初優勝を成し遂げた。
チームは翌21日、シドニーを出発し、同午後21過ぎにマドリードに到着。選手たちはその後、オープントップバスに乗り込み優勝パレードに参加した。多くの人々の声援に応えながらマドリードの中心地を抜けていき、祝賀会の舞台となったプエンテ・デル・レイ広場に到着した時は、深夜0時を回っていた。
祝賀会では、選手たちが遠く離れた地からの応援に次々とお礼を伝えた。ホルへ・ビルダ監督は「皆さんのエネルギーなしにこれを成し遂げることは不可能だったでしょう。この優勝はあなたたちのおかげでもあります」と感謝の気持ちを明かした。W杯決勝のスペイン国内の視聴率は女子サッカー史上最高の65.7%と、非常に大きな注目を集めていた。
イングランド相手に決勝点を決め優勝に大きく貢献した直後、父親死去の訃報を知ったカルモナは、「今日はスペイン全体にとって特別な日ですが、私にとっては複雑な部分があります。昨日は多くの感情を抱く1日でした。私の人生で最高の日だと思っていたら、その後で最低の日になりましたので」と複雑な胸のうちを明かしつつも、「スペイン中にこの喜びを届けることができたので本当に感動しています」と話した。
フアン・マガンらスペイン人アーティストも参加し、夜遅くにもかかわらず約2万人を集めた優勝祝賀会は1時間以上続き、終了したのは深夜1時過ぎだった。(高橋智行通信員)