【アジア杯】カタール史上5カ国目の2連覇、PKハットトリックのエースFWアフィフ8得点で得点王
<AFCアジアカップ(アジア杯)カタール大会:ヨルダン1-3カタール>◇10日(日本時間11日)◇決勝◇ルサイル競技場
前回王者カタール(FIFAランキング58位)がヨルダン(同87位)を下し、前回19年のUAE大会に続く史上5カ国目の連覇を達成した。
過去の連覇は韓国(56年、60年)、イラン(68年、72年、76年)、サウジアラビア(84年、88年)、日本(00年、04年)。カタールのエースFWアフィフがPK3発でハットトリックを達成し、今大会8得点で得点王に輝いた。
カタールは前半20分、FWアフィフがペナルティーエリア内で後ろからチャージを受けて倒されPKを獲得。自身で得たPKをゴール左下に蹴り込み、先制に成功した。今大会6得点目となり、イラクFWアイメンと並び得点ランク1位となった。
得点を決めると右足のソックスからカードを取り出し、自身の写真が写ったカードを、一瞬で「S」の文字のカードに変化させる手品を披露。異例のゴールパフォーマンスとなった。
後半10分からはヨルダンがイランゴールを何度も脅かすが、カタールGKバルシャムの好セーブなどもあり得点が奪えない。
だが、ヨルダンは後半22分、FWナイマトが右からの浮き球クロスを絶妙なトラップで止め、左足シュート。ようやくカタールの堅守を崩して同点に追いついた。
しかし、喜びもつかの間だ。1-1の後半28分、カタールは途中出場のMFモハマドがペナルティーエリア内で相手に倒され、VAR(ビデオ・アシスタントレフェリー)のオンフィールドレビューの末、PKを獲得。キッカーはエースのアフィフ。ゴール左に決めて得点ランク単独1位となる7点目とした。1点目同様、カードの手品を披露したが、カードを落とし、種があらわに。最後はカードを笑いながら放り投げた。
後半45分、カタールは後方からのロングボールの落としに反応したアフィフが抜けだす。相手GKと1対1になる絶好のチャンス。GKと接触し、いったんはオフサイドのフラッグが挙がった。ところが、GKと接触した場面でVARのオンフィールドレビューでPKを獲得。キッカーのアリフが右に蹴り、ハットトリックを達成。勝利を引き寄せた。
ヨルダンはイエローカード4枚に加え、ペナルティーエリア内での反則が響いた。初決勝での頂点には届かなかった。