シントトロイデン谷口彰悟がアキレス腱断裂か 最終予選2戦欠場は不可避に 日本代表に打撃

<ベルギーリーグ:シントトロイデン2-1メヘレン>◇8日◇第14節◇大王わさびスタイエンスタジアム

シントトロイデンの日本代表DF谷口彰悟(33)がメヘレン戦で負傷退場した。地元紙HBVLによると、マズー監督は試合後「特にこの勝利を深刻なけがを負った不運なショウゴ・タニグチにささげます。最初の診断はアキレス腱(けん)断裂のようだ」と明かしたという。

日本代表としてワールドカップ(W杯)北中米大会アジア最終予選の全4試合先発してきた谷口は、インドネシア戦(15日、ジャカルタ)、中国戦(19日、アモイ)に臨むメンバーにも選出されている。アキレス腱断裂となれば、当面治療に専念することになる。DF冨安健洋(26=アーセナル)やDF伊藤洋輝(25=バイエルン・ミュンヘン)らを負傷で欠く中、3バックの中央で守備ラインを統率してきた柱が抜けるとなると、代表にとっても大きな打撃となりそうだ。

14年に川崎フロンターレでプロデビューを果たした谷口は、代表定着が遅く、22年W杯カタール大会では、31歳にして、1次リーグ第3戦のスペイン戦に初出場。ハイパフォーマンスを披露してチームの16強入りに貢献した。

大会後、カタール1部のアルラヤンへ移籍。今季からシントトロイデンへステップアップを果たした。33歳にして初めて欧州移籍を勝ち取る異例のキャリアだった。「力があれば、この年でも欧州を舞台に戦えることを示さないといけない。ステップアップを狙って、ギラギラしていく」と26年W杯北中米大会を目標に掲げていた。

前半11分、谷口はロングボールに対して抜け出す相手FWと並走すると、左足首付近を押さえて倒れ込んだ。その場で処置を受けると、スタッフに肩を貸してもらい、足を引きずりながらピッチ外まで出て行った。