石田正子 悔しい23位
[ 2014年2月23日9時51分
紙面から ]女子30キロフリーでゴールし座り込む石田(AP)<ソチ五輪:距離>◇22日◇女子30キロフリー
日本でただ1人出場している石田正子(33=JR北海道)が、1時間14分9秒0で23位に終わった。序盤からスキー板が滑らず、2度交換するなど苦戦した。後半の粘りも見られずトップに3分3秒8の大差をつけられた。
98年から続く同競技の入賞も4大会で途切れ、世界との差をまざまざと見せつけられた。「体は動いていたが、序盤に前につけられなかったことが響いた」と力なく振り返った。
10年バンクーバー五輪30キロクラシカルで、日本勢史上最高となる5位に入賞した。ソチでの飛躍を目指し、10-11年シーズン後、拠点をフランスに移し、ほぼ一年中、雪に乗れる最高の環境を求めた。同国のナショナルチームの練習にも参加し、最高レベルに身を置きスキルを磨いた。苦手とされてきたフリー走法でも、コンスタントにW杯で1桁順位に入るようになり成長を実感していたものの、本番で結果には結びつかなかった。
集大成として迎えた3度目の五輪が終わった。「次はまだ考えられない。W杯に向けて頑張りたい」と気持ちを切り替えた。女子の第一人者は、悔しさを残したまま五輪に別れを告げた。【松末守司】