震災乗り越え、羽生結弦金メダルへ
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フィギュアスケート男子シングルで、羽生結弦(19=ANA)に金メダルの期待がかかる。昨年12月のGPファイナルでは王者パトリック・チャンを抑えて初優勝。全日本選手権も圧勝で2連覇を果たした。
09年ジュニアGPファイナルを史上最年少の14歳で制した。順風満帆な選手生活。しかし11年3月、リンクで練習中に東日本大震災が起こった。避難生活を送り、高校1年生に練習場所はなくなった。競技続行のため、大会を練習代わりにした。「被災者代表」という立場を支えに、つらい経験を乗り越えてきた。
12年5月からカナダに拠点を移した。金姸児を金メダルに導いたブライアン・オーサー・コーチに指導を受けることに。ライバルのハビエル・フェルナンデス(スペイン)も同門だ。オーサー・コーチは五輪で2度の銀。メダルの色が師匠を超える可能性は、それほど小さくない。[ 写真説明 ]全日本選手権男子フリーでこん身の演技を見せる羽生結弦(2013年12月22日)