小室 ステッカー失格から4年…感謝と涙
[ 2014年2月16日9時40分
紙面から ]<ソチ五輪:スケルトン>◇14日◇女子3、4回戦
涙が止まらない。五輪で滑りきれた喜びと力不足への悔しさ。19位に終わった小室希(28=仙台大職)は複雑な感情に揺れながら「応援してくれた人たちに、自分の滑りを見てもらえたのは1つの達成」と総括した。
3回戦は上々のスタートから後半に失速したが、最後の4回戦でようやく自己ベストとなる58秒台を出した。氷の壁に接触した場面もあったが「前半の良さを後半につなげられて良かった」と減速を極力とどめた。
4年前の五輪は、国際連盟の規格に適合することを証明するステッカーをそりからはがす失態を犯し、滑走直前に失格となった。失意の日々が続いたが、仲間たちに支えられ「精いっぱいやればいいと思えるようになった。かけがえのない4年間だった」と感謝した。
ただ、出場20選手中、後ろは1人だけのブービーだけに「滑走技術をもっと上げたかった」と悔やみ、今後のことは「休んでから考えたい」と話した。