ソチ五輪

スケルトン

競技ガイド

スケルトンとは
 スケルトンとは、ランナー(ソリの刃)とシャーシー(車台)のみのシンプルな骨組みで作られているソリで滑走し、ボブスレーやリュージュと同じコースで行う。全長1300〜1500メートルのコースの速さを競う競技。足を進行方向に向けて仰向けの状態でそりに乗るリュージュとは異なり、頭を進行方向に向け、うつ伏せの状態で乗る。最高時速は140キロにもおよぶ。
競技の見どころ
 「あまりに危険」という理由で54年も五輪種目から外されていただけあって、時速100キロを軽く超えるスピードで頭から突っ込む姿は見るからに怖い。ボブスレー同様、スタート時の加速が重要だが、体を微妙に動かしてソリを操作する技術も勝敗を左右する。ちなみにスケルトンとは「骨格」という意味で、ソリが透き通っているわけではない。
日本代表選手とライバル
 ソルトレークシティー大会で8位入賞した越和宏が引退し、男子は日本選手権3連覇中の高橋弘篤と笹原友希が代表となった。女子は小室希が2大会連続出場。前回はソリから規格適合ステッカーをはがして滑走前に失格となっているだけに、今大会にかける思いは強い。
ルール
 1人乗りで男女別に行われ、滑走2回の合計タイムで争う。ソリと選手の体重の総重量は、基本的には115キロ以内、女子は92キロ以内。
歴史
 1884年にスイスのサンモリッツで生まれたといわれている。冬季五輪では、1928年サンモリッツ大会と1948年サンモリッツ大会で採用されたが、その後、危険であるという理由から正式競技から外された。02年ソルトレークシティー大会から正式競技として復活した。

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