青学大Vメンバー TV番組ハシゴで舞台裏明かす

 東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝、1月2~3日)で、史上6校目の大会3連覇を飾った青学大のメンバーが4日、大会を中継した日本テレビ系の番組に早朝からハシゴ出演した。

 体調不良のため寮で休養する7区田村和希(3年)を除く9区間の選手に、原晋監督(49)と小関一輝主務(4年)を加えた11人が参加。午前5時50分開始の「ZIP!」に始まり、同8時開始の「スッキリ!!」、同10時25分開始の「PON!」と立て続けに生出演し、2日間に渡る大会の裏話などを披露した。

 原監督は、あらためて今大会に掲げた「サンキュー大作戦」について説明した。「3連覇の3、3冠の3、そして箱根9度目のチャレンジ。それを掛け合わせて、お世話になった人への“ありがとう”を兼ねてサンキュー大作戦とつけました」。

 それを聞いた司会者からさっそく「ではみなさん、サンキュー大作戦、そのネーミングは微妙だなと思った人は?」と質問が飛んだ。10人が持つのは○と×の手持ち札、6区の小野田勇次(2年)と9区の池田生成(4年)は迷わず○を上げた。その理由について、小野田は「ただ感謝の気持ちを言葉にしただけで、作戦じゃない」とズバリ核心を突いた。これにはさすがの原監督も苦笑いするしかなかった。

 番組では、全区間の青学大のハイライト映像が流れた。これに見入った原監督は「MVPは一色です」と振り返った。「3年連続の2区で1時間7分台。速さでなく、強さ。こんなランナーいない。安定感からMVP。2区が決まらないと、ほかの区間が決まらない。一色がいるからパズルがガチっとはまる。プレッシャーがかかる中でよく走った」とたたえた。

 原監督からMVPと名指しされた一色恭志(4年)は「箱根で満足していてはダメ。ランナー最大の目標はオリンピックなので。目指すべきところはそこ」。3月のびわ湖マラソンでの世界切符獲得へ、決意を込めた。

 また、メンバーの素顔も明かされ、3区の秋山雄飛(4年)は「パティシエ隊長」と紹介された。スイーツづくりが趣味で、ガトーショコラを手に持つ写真が公開された。バレンタインデーにはチョコをもらえない部員のためにチョコを食べさせるそうで、ムードメーカーの8区下田裕太(3年)はいの一番に「ボク、もらいました!」と笑顔で返答し、周囲を笑わせた。

 大学駅伝3冠での3連覇は史上初。「青学大時代」の原動力には、この明るさが大きいようだ。あまり眠れていないメンバーたちだが、レース明けの疲労感を見せず、番組は終始笑いがたえなかった。

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