審判員判断で「中止」文言明記、四つんばい事例受け

全日本実業団対抗女子駅伝(25日・宮城県松島町文化観光交流館前-弘進ゴムアスリートパーク仙台=6区間、42・195キロ)の監督会議が24日、仙台市内で行われた。

本大会では本人に続行の意思があったとしても審判員の判断で「走行不能となった場合は、中止させる」との文言が明記され、同会議で確認された。

10月の予選会では岩谷産業の第2区を走った選手が中継所まで残り約200メートルで、走ることができなくなり、四つんばいになりながら、タスキを渡した。感動の声も上がった一方、選手生命などの面から運営に対する批判も相次いでいた。

日本陸連の五輪強化コーチも務める第一生命の山下佐知子監督(54)は「それでいいのではないか。私はありがたい」と賛成の立場を示し、「歩けなくなったり、フラフラになったりした時は、迅速に止めるスピード感が大事。監督が伝達する時間はどうなのかなと思っていた。どの監督も選手がはいつくばってまで進む姿は見たくないと思う」と話した。