倉敷惜敗2連覇ならず、最終走者長塩は涙 高校駅伝
<全国高校駅伝・男子>◇22日◇京都市・たけびしスタジアム京都発着◇7区間(42・195キロ)
倉敷(岡山)が最後のトラック勝負で仙台育英(宮城)に敗れ2連覇を逃した。
第2中継所、トップと8秒差の5位から、3区のフィレモン・キプラガット(3年)が激走。一気に4人を抜きトップに躍り出た。だが、2位と48秒差で襷を受け取った6区石井大揮(3年)が仙台育英のムチリ・ディラング(2年)に5秒差まで迫られ接戦に。7区は倉敷・長塩寛至(2年)と仙台育英・吉居駿恭(1年)の一騎打ちとなった。勝負は最後のトラック勝負に持ち込まれたが、力及ばず2位となった。
長塩はレース後に両手で顔を押さえ、「相手の選手は1年で負けられないと思った。ラスト1キロで仕掛けようとしたが、離れなくて。先輩方が1番でつないでくれた。負けてしまって申し訳ない」と泣き崩れた。
優勝は逃したが、昨年出した同校の歴代最高記録2時間2分09秒を更新する、2時間1分35秒の好タイムだった。新雅弘監督(58)は「泣く必要ない。ようがんばった。接戦できた。夏までさっぱりだった。このメンバーでよくゴール前まで持ちこたえてくれた」と選手達をたたえた。【南谷竜則】