旭化成・小野知大、首位抜き去り区間新で7区タスキ

<陸上:第64回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)>◇1日◇群馬県庁前発着(7区間100キロ)◇37チーム

6区で、小野知大(ちひろ、20=旭化成)が、区間新の走りを見せた。

5秒差の2位でたすきを受けると、トップだった田中秀幸(トヨタ自動車)を4キロ過ぎで捉えて、一気に抜き去った。その後も快調に飛ばして、12・1キロを区間新の35分13秒で走り抜けた。

2位田中に46秒の差をつけて、最終の7区にたすきを渡した。大会前の目標に「出走」と記していたが、大きなリードをつくった。4連覇を目指している旭化成で、20歳が大きな仕事をした。

従来の区間記録35分49秒(旭化成・市田宏)を36秒も更新した。

小野は、大分・鶴崎工出身で社会人2年目の初出場。「中学校以来の全国大会で緊張した。この記録で走れたのは宏さん(市田)のアドバイス通りに走れたから。来年は出られるなら、これ以上の記録で走りたい」とした。全国大会の感想について「ちょっと恥ずかしい。でもうれしい。どんどん頑張って名前が広がっていけばいい」と話した。