箱根駅伝の沿道観戦85%減「非常に少なく見えた」

新型コロナウイルスの感染が広がる中、箱根駅伝は全日程を終えた。

沿道での観戦自粛を呼び掛けた上で、開催に踏み切った関東学生陸上競技連盟の日隈広至副会長は「お願いしたことに協力いただき、大会終了までこぎつけられた」と感謝した。同連盟によると観客は前回から約85%減少。レース中に一部で観客が「密」になる場所もあった。それでも日隈副会長は「30年以上見てきたが、非常に少なく見えた。テレビでは(人と人との)空間がないように見えたが、実際には隙間があった」と強調した。コース沿いに「沿道での観戦はご遠慮ください」と書かれたプラカードを首から下げた学生補助員を配置。選手の通過が近づくと声掛けを控えるよう広報車から求めた。マスク姿で足を運んだファンは駆け抜ける選手に向け声援の代わりに拍手を送っていた。