青学大・原監督「パワフルに暴れて」新庄ビッグボスにエール大胆発言も共感

  • 秋季キャンプでランニングをする日本ハム新庄監督(2021年11月撮影)

青学大の原晋監督(54)は第98回箱根駅伝で2年ぶり6度目の総合優勝を飾ってから一夜明けた4日、都内で取材に応じ、監督として初のシーズンを迎えるビッグボスこと日本ハム新庄剛志監督(49)に「パワフルに思い切り暴れてほしい」と、作戦名「パワフル大作戦」にかけてエールを送った。

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新庄監督は合同トライアウトを受けた20年、走り方の勉強をするため、青学大陸上競技部を訪れた。元営業マンの異例の経歴を持ち、陸上界の改革と発展を目指す原監督は「我々は政権野党。一緒に頑張りましょう」と共闘を誓い合ったという。原監督は「私と同じ香りがする」と共感し「私もそうだが、そういう人物が監督になれるのは、日本体育社会は変わったということ。そろそろ我々が政権与党になってくるかな」と予測。「新庄さんはファンを意識している。業界をどう盛り上げ、発展させるかに力を注いでいる。より多くのファンを獲得し、身体能力の高い選手が入団し、野球界全体が盛り上がるはず」と期待を寄せた。

原監督は新庄監督の印象を「何せ明るい。言葉に力がある。言葉に力があるリーダーは成功する傾向がある。この人は監督向きだと思った」と明かした。数々の大胆発言にも「ビッグマウスって僕もよく言われた。自信があるから言える。自分のやりたいことを表現するのは必ずしも悪い話でない」と理解を示した。

新庄監督の「優勝なんか目指しません」発言にも「日本ハムは5位。いきなり優勝を目指すはウソになる」と賛同。「日々努力を積み重ね、結果として訪れるのが優勝。僕も最初から箱根駅伝優勝と言ったわけでなく、まずはプロセスを大事にした。プロセスを大切にしようとのメッセージではないか」と推測した。【近藤由美子】

<原監督が共感した新庄語録とその理由>

▼「地味な努力こそ派手になれる」

長距離は派手なスピードトレーニングとかに目がいきがちだが、コツコツ地道に走ることが強くなる第1歩。それとケア。ケアの積み重ねで故障しない体が作られる。地味なことをおろそかにしないことが大事。

▼「1%の可能性があれば必ずできる」

何もしないで立ち止まっていることこそ失敗、との思いで取り組んでいる。やらなかったらそのチャンスすら訪れない。1%でもチャンスがあればチャレンジしようと、いつも学生に伝えている。

▼「努力をしてない人間ほど すぐ人のせいにし 不貞腐れ自分から逃げる」

成功する秘訣(ひけつ)の1つは他者責任にしないこと。何かあれば自分の責任で周囲のせいにしない。特に監督やコーチは成長を願い、輝かそうと、選手に時に厳しい言葉を掛け、褒めたりするものだからね。